綿をつくる
開綿機に原料を混ぜ、ほぐしていきます。 繊維が固まらないよう丁寧にほぐしながら、ふんわりとした質感に整えていきます。この工程で綿全体に均一な空気を含ませ、ふっくらと仕上がる布団の土台をつくります。
綿を入れる
綿を入れる工程では、仕上げた中綿を布団の側生地の中に丁寧に詰めていきます。綿の量やバランスを職人の手で細かく調整しながら、全体が均一な厚みになるように仕立てていきます。この作業が布団の寝心地や持ちを大きく左右するため、長年の経験と感覚を活かし、一枚一枚心を込めて丁寧に仕上げています。
縫製
縫製の工程では、綿を詰めた布団の形を整えながら、生地の端をしっかりと縫い合わせていきます。布団が型崩れしないように、隅々まで丁寧に縫製し、強度と見た目の美しさの両立を図ります。また、綿が偏らないように適切な箇所で留め縫い(とじ)を施すことで、長く快適に使える布団に仕上がります。熟練の技術が求められる、大切な工程のひとつです。
キルティング
キルティングの工程では、向かい合った専用の2台の機械を使って、生地と中綿をしっかりと縫い留めていきます。これにより中綿のズレや片寄りを防ぎ、長期間使ってもふっくらとした状態を保てる布団に仕上がります。2台で細かな縫製を行うことで、見た目の美しさと耐久性の両立を実現しています。手作業では難しい均一な仕上がりを可能にする、重要な工程です。
テープ付
テープ付けの工程では、布団のふちに専用のテープを縫い付けて仕上げていきます。この作業は、布団の耐久性を高めるだけでなく、見た目にも美しく仕上げるための大切な工程です。生地の端がほつれないように丁寧に包み込みながら、ミシンで一針一針しっかりと縫い合わせていきます。職人の手作業による仕上げによって、丈夫で長く使える布団が完成します。
検針
検針の工程では、専用の検針機を使って布団の中に針などの異物が混入していないかを丁寧に確認します。製造過程で使用する針や金属片が万が一残っていると大変危険なため、出荷前の重要な安全確認として必ず行います。細部まで慎重にチェックし、お客様に安心してお使いいただけるよう、品質と安全性をしっかりと確保しています。信頼につながる大切な最終工程のひとつです。
袋詰・値付け
袋詰と値付けの工程では、完成した布団を一枚ずつ丁寧にたたみ、専用の袋に入れていきます。型崩れしないように整えながら、見た目も美しく包装します。その後、商品情報や価格が記載されたタグやシールを取り付け、販売の準備を整えます。お客様に安心してお届けできるよう、最終チェックを行いながら丁寧に作業を進めています。製品としての顔を整える、大切な仕上げの工程です。
梱包・出荷
梱包と出荷の工程では、袋詰めされた布団を輸送中に型崩れや汚れが起きないよう、段ボールなどでしっかりと保護しながら丁寧に梱包します。配送先や納品日時に間違いがないかを確認し、伝票を添付して出荷の準備を整えます。お客様のもとへ無事に、そして美しい状態でお届けできるよう、最後まで細やかな気配りを欠かさず、責任を持って対応しています。